見どころと裏話を解説! ディズニー・クラシックの再現『ズートピア』

ジュディとニック

みなさんはディズニー映画と言われたらなにをイメージしますか?
お城にお姫様に王子様が登場するラブ・ストーリー?スリル溢れるアドベンチャー?かわいい動物たちがお喋りするファンタジー?
ズートピアはこの中からディズニーらしい「かわいい動物たちがお喋りするファンタジー」の良いところを残し、現代風にアレンジした作品が作りたいそんな想いから製作が開始されました。それでは本作の見どころと裏話に迫っていきましょう。

ズートピアの原点となったディズニー作品

冒頭でも記載したようにズートピアは「かわいい動物たちがお喋りするファンタジー」を目指して製作が開始されました。みなさんは、かわいい動物たちがお喋りするディズニー映画と聞いてなにを思い浮かべますか?

まず、挙がってくるのが「くまのプーさん」ですよね、きっと。その次に「ライオン・キング」などが挙がってくると思うのですが、実はズートピアの原点となった作品はかなりマイナーでマニアでないと思いつかない作品です。

それは、1973年に公開された「ロビン・フッド」です。この作品は、イギリスの有名な伝説を元に製作され、主人公であるロビン・フッドは貧しい人のために盗賊として生きる勇敢で機転の利く(ずるがしこい)キツネが登場し、このロビン・フッドがズートピアの主役の一人「ニック」のモデルになっています。ただ、この作品は、ウォルト・ディズニーが製作を拒んでいた作品でもありました。その理由含め、あらすじなど私が以前記事でまとめたので、そちらをご一読いただけると嬉しいです。

このキャラクター見たことある?ディズニー版「ロビン・フッド」

ズートピアはディズニー史上最も自立した女性像が描かれた作品

ズートピアに登場するウサギのジュディは、ディズニー史上最も自立した女性と評されています。その理由として、自主的に「警察官」という人々を守る側の職業を志し、失敗したり心が折れそうになったりはあったものの、周りの仲間と協力し、警察官という職務を全うしていることが挙げられています。

従来のディズニー・プリンセスという夢が叶うのを待つ女性というイメージからの脱却というテーマは、1990年代くらいの作品から度々取り入れられてきて、「ポカホンタス」、「ムーラン」、「塔の上のラプンツェル」や「アナと雪の女王」など主体的にアクションを起こす女性キャラクターが描かれてきました。しかし、これらの作品は、最終的には理想の男性と一緒になり幸せを掴むというストーリーからは脱却できていませんでした。(ポカホンタスやムーランは本編ではパートナーと一緒になるという結末ではないですが、続編を含めると最終的にはパートナーとなる男性と一緒になります。)また、「シュガーラッシュ」のヴァネロペはこれらのストーリーとは少し異なりますが、「シュガーラッシュ:オンライン」でプリンセスの要件の一つに「背の高い強い男性に守ってもらった」というものが存在し、ヴァネロペもこの条件に当てはまっていると本人が作中で表明しています。そのため、主体的に活動し、かつ、守られるではなく守るという条件に合致するキャラクターはジュディが初となります。

もともとは肉食動物と草食動物は別々に暮らしている設定だった!?

ズートピアは、2013年から製作していることが公表されており、その当時の構想では、肉食動物と草食動物はほとんど関わりを持たず、肉食動物から草食動物を守るための首輪が肉食動物には付けられ、興奮すると電気が流れるという設定でした。しかし、ディズニーが定期的に開く、映画業界に関わる一部の人たちに向けた、お披露目会でこの設定がとことん評価が悪く、2014年11月にこの構想を取りやめ、肉食動物と草食動物が仲良く一緒に暮らす世界の設定に方針を転換したそうです。

今ではビックリするもともとの首輪という設定ですが、このストーリーにする予定だった目的は、昔とは異なり、ディズニーは夢見がちなストーリーだけでなく、超現実的で時には酷なストーリーを表現しようという試みが2000年代くらいから始まり、特に、動物が関わる作品、例えば、「ダイナソー」や「ブラザー・ベア」などで弱肉強食というテーマ、言葉や意思が通じない動物というテーマで作品が製作されてきました。この流れは、ズートピアの作中で、ジュディをなかなか認めることがなかった水牛のボゴ署長が放った「人生とは歌を唄えば魔法のように夢が叶うアニメミュージカルではないのだ。」という言葉にも現れています。

個人的には、現実の過酷さというものを表現する方針には賛同しますが、やはり首輪というのは子どもも観る作品にしては刺激が強すぎ、方針転換した後の野生に戻ってしまい肉食動物たちが凶暴化し始めるという設定がちょうど良い塩梅で方針転換してもらえて良かったなと思っています。

あとがき

まだ2歳にならない娘に様々なディズニー作品を色々見せるのですが、やはりまだ2歳前の子どもだけあり、ストーリーが重要なディズニー作品を集中して観てくれません。しかし、このズートピアはリアルな動物たちがメリハリが効いた展開で活躍していくれるので、珍しくジッと鑑賞してくれます。特に、娘はゾウさんとアイスが好きなので、序盤にジュディがニックと出会うシーンは、娘のお気に入りみたいです。ちなみに、私個人としては、ニックを描くために企画されたズートピアだけあり、やっぱりこの作品ではニックが一番好きです。本当はピュアなのに、ちょっと歪んでしまってふてくされている感じが好きです。あと、ロビン・フッドがモデルなだけあり、スタイルが良くて、どことなくカッコイイですよね(笑)

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