『トレジャー・プラネット』概要とあらすじを解説!

トレジャープラネット ベン

前作の『リロ・アンド・スティッチ』に引き続き宇宙を舞台にした『トレジャー・プラネット』。やはり2000年代宇宙が身近になってきたこともあり、ロマン溢れる宇宙を舞台とする作品が増えてきました。今回はそんなロマン溢れる本作の概要からあらすじまでを解説してきます。

トレジャー・プラネット 概要

トレジャー・プラネットは2002年に公開された作品で、原作はロバート・ルイス・スティーブンソンで世界的に有名な冒険譚「宝島」で、実はディズニーは1950年代に一度実写映画として「宝島」を制作していたこともありました。その他にも手塚治虫さんが「新宝島」※とアレンジを加えた作品を制作していたり、ドラえもんでも宝島を原作に映画化されていたりとクリエイターたちからかなり評価されている作品となります。ただし、トレジャー・プラネットは、元々海が舞台の本作を宇宙を舞台に変えた点で他の作品と差別化されています。

※サカナクションの新宝島というタイトルは宝島からではなく、手塚治虫さんがアレンジした新宝島から拝借されたようです。

トレジャー・プラネットのあらすじ

地球ではない別の惑星「モントレッサ」に住む15歳のジム(ジェームス・プレアデス・ホーキンス)は、幼い頃に父親が失踪してしまい母親と2人で生活していました。とても聡明で優しい子どもでしたが、幼い頃に父親を失った傷が原因で非行を繰り返していました。

そんなジムは、ある日、宇宙船が墜落するのを目撃し、その船から降りてきた致命傷を負った人物から伝説の「トレジャー・プラネット」に眠る財宝の地図と共に「サイボーグに気をつけろ。」という遺言を受け取りました。昔からトレジャー・プラネットの伝説に憧れており、これまで非行を働き悲しませてきた母親への償いにもなると考え、ジムは母の友人の宇宙物理学者デルバードと共にトレジャー・プラネットを目指すことを決意しました。

旅に備えて、アメリアという女船長が率いるレガシー号を手配し、ジムたちは旅を始めるのですが、そのレガシー号には半身がサイボーグのコックのシルバーが乗船しており、「サイボーグに気をつけろ。」という言葉を思い出すとともに不安がよぎるのでした。

そのため、ジムは警戒心を抱きながらシルバーと接していましたが、接していく内に危険な人物ではなくむしろ信頼がおける父親みたいな存在だとジムは思い始めた一方、シルバーも幼い頃に父親を亡くして可愛そうな良い子と情が湧き、自分の子どものように接するようになっていきました。

しかし、ある日、シルバーが財宝の地図を狙っていて、トレジャー・プラネットに到着するまで、その機会を伺っているという話をしているところを聞いてしまいました。その立ち聞きしているところがシルバーに察知され、自分の正体を知られたシルバーは船を乗っ取ろうとジムたちを窮地に追い込みますが、ジムに親心が湧いたのは本心だったため、トドメを刺すのをためらい、その隙にジムたちを逃してしまうのでした。

命からがら逃げ出したジムたちはトレジャー・プラネットに長年一人で暮らしているというロボットのベンと出会います。一人ぼっちで寂しく、久しい来客に喜ぶベンはジムたちを自分の家に招待します。ジムはそこを当座の隠れ家とすることとしました。その頃、ジムを逃したシルバーたちはジムが持つ宝の地図を奪うため、ジムたちの居場所を突き止め、隠れ家を包囲するのでした。隠れ家を包囲された上、人質まで取られたジムは宝の地図をシルバーに渡しますが、シルバーには宝の地図が開けなかったため、ジムは宝の場所までシルバーを導くことになりました。

宝の地図に従い宝の場所までたどり着いたジムたちですが、実はトレジャー・プラネットは星全体が機械でできており、宝の部屋に侵入されると星全体が崩壊するという罠が仕掛けられていたのでした。そのことに気づいたジムとシルバーは元々の旅の目的である宝をなんとか持ち帰えろうと宝の部屋にあった宇宙船に宝を詰め脱出しようとするのですが、崩壊の衝撃でジムとシルバーは船から投げ出されます。シルバーはかろうじて船に捕まることができましたが、ジムはそのまま振り落とされてしまいました。ジムのことを本心から我が子だと思っていたシルバーはなんとかジムも助けようとしますが、手が届かず、泣く泣く宝を積んだ船を諦めジムを助けに戻るのでした。そこに、先に脱出の準備を整えていたベンたちがジムとシルバーを助けに駆けつけるのでした。

なんとか脱出したジムたちですが、シルバーはこのままでは刑務所行きとなってしまうため、ジムたちと別れまた宇宙中を駆け回る生活に戻ることを決意し、ポケットに隠し持った財宝の一部をジムたちに託すのでした。その逃走を見逃すことにしたジムは、その財宝を持って、母親の元に帰っていくのでした。

トレジャー・プラネットの裏話

実はトレジャー・プラネットはディズニー初の本格的に赤字となった作品です。公開当初赤字となった作品には「ファンタジア」や「ピノキオ」などもありますが、「ファンタジア」や「ピノキオ」はディズニーの知名度が低く、かつ、戦時中で世界的に映画を公開できなかったためで、最終的に評価され、リバイバル上映やビデオ化などを含めると黒字になりました。そのため、トレジャー・プラネットは、ディズニー初の赤字となりました。

あとがき

赤字となった作品ではありますが、興行収入が多いか、少ないかは作品の出来が良いか、悪いかには関係ないと個人的に思っています。そのため、ジムはディズニーの作品の中でもカッコイイなと思えるキャラクターですし、宝島をアレンジしたストーリーもディズニー作品の中では珍しいSF要素を含んでいて、ディズニーファンなら楽しめる作品になっていると思います。

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