アーサー王伝説がモチーフ 「王様の剣」

世界的に有名なアーサー王伝説をモチーフにしたディズニー長編アニメーション第18作目となる王様の剣(The Sword in the Stone)。あらすじを知らない人も多いので、今回はあらすじの簡単な解説から原作の奥深さについてお伝えしていきます。

王様の剣のあらすじと登場人物

王様の剣は、冴えない孤児の召使いで主人公の「ワート」とワートが将来王になる人物と予知し王たる資格を備えさせるために稽古をつけた偉大な魔法使いの「マーリン」が様々な苦難を乗り越え、ついに次の王にしか抜けない石の台座に刺さった剣を抜くという単純明快なヒーロー譚となっております。

  • 主人公ワート
  • 金髪で小柄で、マーリンに稽古をつけてもらうたびに義理の親であるエクター卿からサボったと誤解され、罰を受ける気の毒な少年。ある時剣を宿舎に忘れて、間に合わせで取ってきた剣が実は誰にも抜けないはずの王様の剣であり、そのまま王の座につくことになる奇妙な運命を持っている。

  • 魔法使いマーリン
  • 偶然出会ったワートが王になると予見し、魔法を用いた稽古をつけることとなった青いローブに長い白ひげをこしらえる老人。魔法の稽古ではなにを教えたかったのかのくわかりませんが、ワートが栄誉ではあるが戦争に加担することになる役職を得てはしゃいだ際には、戦争加担することの意味を理解していないワートを諌めるなど指導者としての役割をしっかり果たした。映画の最後にワートが王座に座ったときに「これは映画になるな。テレビとは違ってコマーシャルがないものだよ。」と我々の世界のことを語っているシーンもあり、異世界のことまで知っているようです。さすが魔法使いですね。

王様の剣の原作

王様の剣はかなり太古から世界的に語られているアーサー王の伝説が元になっており、いくつもある作品の中で

1938年にイギリスでT.H.ホワイトが出版したアーサー王の少年時代を描いた「永遠の王」

を原作としました。永遠の王は「石に刺さった剣」、「風と闇の女王」、「悲運の騎士」、「風の中の灯火」の四部構成になっているが、その中の第一部「石に刺さった剣」のみが映像化されている。ただ、完全に原作と一致している訳ではなく、マーリンとマダム・ミムの対決は原作では記載されていないが王様の剣では描かれているなど違いがあります。一方、原作では、王様の剣では描かれなかったマーリンの秘密が語られています。

  • マーリンの予知能力の秘密
  • ワートが王になると予知していたマーリンですが、実は彼に予知能力があった訳ではないのです。マーリンは過去から未来という流れで生きているのではなく、未来から過去のという普通の生物とは真逆の時間を生きています。そのため、ワートが王になるのを予知したのではなく、未来で王であったことを実際に見てきたから知っていたのです。

  • マーリンの稽古の意味
  • 魚、リスや小鳥にワートを変えた授業の目的は、王が心得ておくべき自然の摂理を動物にして体感させることでした。

  • マーリンがワートに伝えたかったこと
  • ワートが戦争に加担することになる栄誉ある職を得て喜んだ時に、マーリンはワートに失望します。その理由が王である人間がなにより心得るべきなのが「戦争は絶対に悪いことで、戦争を起こそうとしているものを止めなければいけない」ということだとマーリンは考えていたからでした。王様の剣では本当にマーリンが伝えたかった大切なことが表現されていませんでしたが、原作ではこの点が明確に語られています。

まとめ

王となる運命を持つ少年と少年を王にする使命を持つ魔法使いの物語、王様の剣。実はウォルト・ディズニーが生涯で一番最後に見た作品です。そのため、王様の剣ではウォルトが伝えたかった「希望を持つこと」や「相手を思いやること」などの要素が詰め込まれています。みなさんもぜひこのメッセージを受け取ってみてください。

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