『プリンセスと魔法のキス』概要とあらすじを解説

プリンセスと魔法のキス

3D作品製作に転換したはずが2Dで登場した『プリンセスと魔法のキス』。また、主人公であるティアナがアフリカ系アメリカ人でアメリカで暮らす一般人と異例づくしの作品となりました。また、久しぶりのディズニー・プリンセスシリーズでもあります。そんな『プリンセスと魔法のキス』の概要とあらすじを解説してきます。

プリンセスと魔法のキス 概要

ディズニー長編アニメーション49作目にあたり2009年に公開された『プリンセスと魔法のキス』。3D作品の制作に方針を切り替えたディズニーだったのですが、3Dにすることが重要なのではなく、2Dであろうと3Dであろうと、あくまでストーリーとアニメーションの美しさが重要であるということを再認識し、ディズニーの原点に立ち戻ろうということで、ジョン・ラセターがあえて2Dでの製作に挑戦した作品です。

その結果、作品は大ヒットし、受賞こそ逃したもののアカデミー賞にもノミネートされる作品となりました。しかし、ディズニーの予想では、もっと人気が出ると想定していたようで、その原因が題名に「プリンセス」が入っていて、男性層を予想より動員できなかったためだそうです。そのため、次作のラプンツェルの英題を元々「Rapunzel」とプリンセスの名前を前面に押し出したタイトルとする予定だったところを「Tangled」に変更したそうです。

ちなみに、プリンセスと題名に入っているだけあり、1998年公開のムーラン以降久しぶりのプリンセス・シリーズになります。2007年に「魔法にかけられて」が公開されていてプリンセスのジゼルが登場はしているのですが、ディズニーが公式に認定しているプリンセスにはジゼルが含まれていないため、公式には久しぶりのプリンセスの登場となります。(現在、ディズニーが公式に認めているプリンセスは「シュガーラッシュ オンライン」のプリンセスの部屋に出てくるメンバーだけのようです。)

本作の原作についてですが、E.D.ベイカーが2002年に発表した「カエルになったお姫様」をベースにグリム童話で有名な「かえるの王さま」のテイストも加えた形となっているようです。しかし、原作は主人公がそもそもプリンセスという設定ですが、本作ではアメリカで働く一般市民という設定で大きく異なっているため、原作にかなりアレンジが加えられた形になっています。そのため、「カエルになったお姫様」のWikipediaの説明欄には、”軽く”引用されていると記載されています。

プリンセスと魔法のキス あらすじ

トレーラーではいきなりドレス姿でしたが、アメリカのニューオーリンズに暮らすティアナは、ウェイトレスで生計を立てていました。ある日、幼馴染で大富豪のシャーロットに舞踏会に呼ばれ、ドレスまで用意をしてくれました。ウキウキした気持ちで早速ドレスに着替えているとそこに1匹のカエルが現れるのでした。そのカエル曰く、自分は悪い魔術師の呪いでカエルにされてしまったナヴィーン王子でキスをしてくれれば魔法が溶けるというのです。あまり乗り気ではありませんでしたが、ティアナは渋々カエルにキスをしてあげました。すると、どうでしょう、たちまち、煙に包まれて、、、!?、、、ティアナもカエルになってしまいました。

カエルになって、ショックを受けるティアナでしたが、感傷に浸っている暇はなく、なんと悪い魔術師ファシリエが突然2匹の前に現れたため、2匹は必死に森の方へ逃げていくのでした。その森で、ワニやホタルと出会い、魔法を解いてくれるというママ・オーディの元にみんなで向かうことになりました。無事、ママ・オーディの元に辿り着く4匹でしたが、魔法を解いてもらうことはできず、「望むものではなく、本当に必要なものを考えて」と助言だけ貰うのでした。

その頃、シャーロットはファシリエに狙われていて、そのことを察したティアナたちは、街に戻ることにしました。その道中で、ナヴィーンが捕まったりと困難が立ちふさがりましたが、ワニのルイスなどの助けもあり、なんとか街に戻ってきました。しかし、ナヴィーンはファシリエに攫われてしまい、ティアナは1匹残され、それでもなんとかシャーロットの元に辿り着くのですが、そこでなんとカエルだったはずのラヴィーンがシャーロットにプロポーズをしているではありませんか。旅を通じて、ラヴィーンにいつの間にか惹かれていたティアナはショックを受け、飛び出して行きました。

しかし、良く良く考えてみると魔法が解けてないはずのラヴィーンがプロポーズする訳がないことに気づき、全ての黒幕はやっぱりファシリエ、ティアナはなんとかファシリエの元に忍び込み魔術師の力の根元である魔術道具を奪うことに成功するのでした。ただ、そんなに簡単に解決する訳もなく、ファシリエが奪われた魔術道具を取り返しに追いかけてくるのでした。そのいざこざの中で、これまで一緒に旅をしてきた蛍のレイモンドはファシリエに踏み潰されてしまいました。悲しがティアナを襲いますが、決死の思いで魔術道具を壊すことができました。すると、魔術道具に取り付く悪魔がファシリエを墓場へと引きずりこんでしまいました。こうして、ようやく黒幕を倒したティアナでしたが、カエルから戻ることはできず、ラヴィーンとカエルのまま生きていくことを決意し、レイモンドの葬儀を行いました。すると、レイモンドは夢に見た一等星になり、その光景を見たラヴィーンがティアナに結婚を申し出るのでした。快くそのプロポーズを受け入れたティアナがキスをすると、なんと2人は元に戻ることができたのでした。こうして2人はティアナがずっと夢に見ていたレストランを開店し、大切な人たちと幸せそうに食事をする人たちと過ごすのでした。

あとがき

今回の記事を書くにあたって、プリンセスと魔法のキスのトレーラーを初めてみたのですが、これまでディズニーが不調でようやく日の目を見ることができたという喜びが詰まっているようで、とても感動しました。不調の時期は2001年から2008年頃の10年も満たない期間ではありましたが、この間に、ディズニーで働くことを夢見た多くの人たちがディズニーを離れて行ってしまったそうです。この状況下に、ジョン・ラセターが加わり、ようやくこれまでのフラストレーションを爆発させ、これ以降は息を吹き返したように、大ヒット作をたくさん世に送り出していきます。

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