ヴィクトル・ユーゴーが描いたディズニー『ノートルダムの鐘』 概要とあらすじ

ノートルダムの鐘

世界的に有名な作家ヴィクトル・ユーゴ―の作品が原作となっている『ノートルダムの鐘(The Hunchback of Notre Dame)』。ヴィクトル・ユーゴ―の代表作は『レ・ミゼラブル』で、彼はフランスで蔓延っていた格差や差別を批判し、辛い立場にいる人々を勇気づけるために執筆活動を行っていました。とりわけ、『ノートルダムの鐘』は様々な差別がテーマになっているため、「ジプシー」など現代では使用が好ましくないとされる言葉があえて取り入れられています。ヴィランズフロローが命名した主人公の「カジモド」の名前の由来も「不完全」という意味です。そんな重いテーマが描かれる作品のため、ディズニー・ルネサンス期の作品の中では観客動員が少なく、知名度が低いですが、アニメーションのクオリティなどはディズニー・ルネサンス期の作品の中でもトップクラスと言われています。

ノートルダムの概要とあらすじ

  • 概要
  • ノートルダムの鐘は1996年に公開され、ディズニー長編アニメーション第34作目の作品となります。冒頭で記載しましたが、原作はヴィクトル・ユーゴーの「ノートルダムの鐘(Notre-Dame de Paris)」です。

  • あらすじ
  • 15世紀のパリ、差別の対象となっていたジプシー狩りをヴィランズで最高裁判事のフロローが行っている最中にジプシーの女性が抱えていた赤ん坊を取り上げ、井戸に投げようとしていたところ、司祭からこれまでのジプシー狩りの罪を咎められ、赤ん坊を育てることに合意します。この赤ん坊は容姿が醜く不完全であったことからフロローが「カジモド」と名付け、ノートルダム大聖堂の鐘つきとしてい大聖堂に閉じ込めて育てました。

    そんなカジモドが大きくなったある日、いつも外の世界に憧れていたカジモドは外で開催されていたお祭りの賑わいに誘われ、フロローの言いつけを破り、外の世界に飛び出してしまうのでした。しかし、一般の市民には見慣れない容姿をしたカジモドはすぐに市民にばれてしまいその姿を恐れた市民たちは彼を袋叩きにし始めました。その様子を見ていたジプシーで踊り子のエスメラルダが止めに入るのでした。その騒ぎを聞きつけたフロローは現場に駆けつけ、カジモドとジプシーでカジモドをかばったエメラルダに怒り狂うのでした。その危機を察し、カジモドとエメラルダは大聖堂に逃げ込み、ついには追い込まれてしまいますが、そこに駆けつけた護衛隊(警察)のフィーバス隊長が神の加護に包まれる大聖堂では全ての罪は許されねばならないと主張し、フロローは2人を大聖堂に閉じ込めるに留め、大聖堂を後にするのでした。

    このまま閉じ込められていてはその内危機的な状況に陥ることは目に見えていたため、恋心を抱いたエメラルダを救おうとフロローの怒りを買うことを覚悟の上、大聖堂からエメラルダを逃がすのでした。しかし、案の定、フロローの怒りを買い、フロローはカジモドを再び大聖堂に閉じ込めるとエメラルダを処刑しようと捜索しに躍起になるのでした。最高裁判事という役職の権力を行使した捜索から一般人のエメラルダが逃げ切れる訳はなく、あえなく捕まってしまいます。すると人知れずエメラルダに恋心を抱いていたフロローはエメラルダに自分の愛を受け入れれば全てを許すと脅迫するのでした。しかし、芯のあるエメラルダはその提案を拒否し、処刑の執行が決定してしまう。

    その執行を阻止しようと大聖堂から抜け出したカジモドはフロローに見つかり、フロローとの争いに発展するのでした。そのいざこざの流れで大聖堂から転落しそうになるカジモドとそれを支えるエメラルダを転落させようと大聖堂の外装に乗り出したフロローでしたが、大聖堂での悪行を神が許す訳もなく、フロローの足場は崩れ、そのまま転落していくのでした。その後を追うように、エメラルダがカジモドを支える限界を迎え、カジモドも転落したのですが、フォーバス隊長がギリギリのところでカジモドを受け止めたのでした。この騒乱の動向を見守っていた市民はその結末に歓声を送り、同時にカジモドを受け入れることを示唆するのでした。こうしてカジモドは憧れ続けた普通の生活を送る人生を歩み始めるのでした。

ノートルダムの鐘がより面白くなるトリビア

  • ガーゴイルたちの名前
  • 作中でカジモドの唯一の友達として描かれる3体のガーゴイルは、ヴィクトル・マリー・ユーゴの名前から「ヴィクトル」「マリー」「ユーゴ」のはずでしたが、なぜが「マリー」だけ女性歌手の名前の「ラヴァーン」に変更となりました。なぜ変更になったのかはちょっと調べきれませんでした(笑) もし知っている方がいればコメントよろしくお願いします!

  • ガーゴイルたちはカジモドの幻覚!?
  • 作品をよく見ていて欲しいのですが、ガーゴイルたちはカジモドとだけいる時のみ動いているのにお気づきですか? 実はガーゴイルたちは自分を肯定できないカジモドが自分を勇気付けるために生んだ幻覚という説が濃厚だと言われています。

  • 他の作品のキャラクターが作中にたくさん隠れている
  • ノートルダムの鐘には、美女と野獣のベルやアラジンの魔法の絨毯やライオン・キングのプンバァなどが隠れて登場しています。見つけのはかなり難しいのですが、みなさんも目を凝らして発見してみてください。

あとがき

ヴィクトル・ユーゴーの作品が好きなのと音楽に惹かれノートルダムの鐘は何度も見ている作品なのですが、ディズニーパークでノートルダムの鐘のキャラクターたちに実際遭遇するとトラウマもので、ディズニーキャラクターでは圧倒的に怖いです。 そのため、最近始まった劇団四季のノートルダムの鐘を見に行きたいなとは思うのですが、尻込みしてしまう自分がいます。ノートルダムの鐘が凄い好きという知り合いがいるのですが、同意しきれない自分もいます。そんな複雑な気持ちにさせてくれる作品は他にはありませんね(笑)

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