実話を元に製作された『ポカホンタス』あらすじと感想

ポカホンタス

ディズニー長編アニメーション33作目で1995年公開に公開された映画『ポカホンタス(Pocahontas)』。実はこの作品は実話を元に民話や伝承を織り交ぜて製作されました。「ライオン・キング」をも超える作品と期待されていましたが、テーマが難しいこともあり、興行収入で見るとライオン・キングの1/3ほどになります。しかし、他のアニメーション作品に比べれば十分に成功した作品であり、アニメーターたちが大ヒットを確信していたほど完成度の作品となっているため、ディズニー・ルネサンス時代(第二黄金期)の作品の中では知名度は高くはありませんが、ディズニーにとって重要な作品となっています。

ポカホンタスのあらすじ

17世紀アメリカでインディアンとして自由に生きる「ポカホンタス」は部族の長を務める父に同じポウハタン族の青年ココアムとの結婚を宣告され、父の言いつけは絶対ということを理解しつつも自由を失うことに不安を抱くのでした。一方、その頃、イギリスから金を発掘する目的でジョン・ラトクリフ総督率いる船がアメリカに到着しました。

ジョン・ラトクリフ総督の船に同乗していたジョン・スミスたちは早速アメリカの未開拓の土地を開拓し始めました。その様子に興味を持ったポカホンタスは休憩で1人になったジョン・スミスと鉢合わせてしまい、その出会いをきっかけにジョン・スミスとポカホンタスは運命に身を任せ、心を通わせていくのでした。

そんなある日、ポカホンタスを探しにきたココアムが偶然ジョン・スミスに遭遇し、飛びかかりました。その様子を目撃したジョン・スミスの仲間トーマスは咄嗟にココサム
を射殺してしまうのでした。

その後、ポウハタン族に捕らえられたジョン・スミスはポカホンタスの父から死刑を宣告されますが、ココアムのことがあり複雑な気持ちの中、ポカホンタスが死刑の執行の止めに入ります。その真意を悟った父は死刑を断念する決意を固めました。しかし、それを良しと思わないジョン・ラトクリフ総督はポカホンタスのお父さんに向かって狙撃の体制に入りました。そこにジョン・スミスが身を呈してポカホンタスの父を庇い、銃弾を被弾してしまいました。これまでの経緯を見ていた船の一員たちはジョン・ラトクリフ総督を捕らえ、ジョン・スミスの介抱を行うため、イギリスに帰国することを決断したのでした。

ジョン・スミスのイギリス帰国に付いていくこともできるポカホンタスですが、自分が生まれたこの地で生きていくしかないことを本能的に察して、ジョン・スミスを見送るのでした。そこには2人で一緒に感じた風が吹き渡るのでした。

ポカホンタスの感想

ポカホンタスは全体的に芸術性の高いアニメーションの技法が取り入れられていて、特に「Color of the Window」の曲中でポカホンタスが風に包まれるシーンはファンタジアを想起させられました。

風景一つ一つの完成度も高く、その絵を見ているだけで、忙しい生活で忘れてしまった”なにか(Something)”を思い出せてくれます。また、ストーリーは実在するポカホンタスとジョン・スミスの話が元になっているのですが、現実に起こった出来事と幻想的なアニメーションとアラン・メンケンなど一流の音楽家によるミュージックと交わることにより、まるで現実に起きた話とは思えません。私の日常もディズニーのクリエイターたちにかかれば幻想的に描かれるんですかね(笑)

ポカホンタスの続編 『ポカホンタスⅡ/イングランドへの旅立ち』

ポカホンタスには続編があり、ポカポンタスがイングランドを訪問し、マナーなどを勉強した後、女王に謁見するという話です。この話はさすがに創作でしょと思うかもしれませんが、実はこの話も実話なのです。

ただ、実話であるがために、最後の結末にガッカリする方も結構いらっしゃるようです。みんながガッカリしている理由は映画でチェックしてみてください。ただ、映画では確かに詳細が語られていないのですが、現実に起きた事実を知るとその結末にもある程度納得できるので、映画を見てモヤモヤした方はポカポンタスの歴史を調べてみてください。

あとがき

私はポカホンタスのアラン・メンケンが作曲した『Color of the Window』が好きで、昔からだいたいの話の流れは知っていたのですが、今回の記事を書くまでしっかりと見たことがありませんでした。いざじっくりと見てみると、ディズニー長編アニメーションを第1作目から全て観てきたことも関係しているのですが、アニメーターたちの力を入れているのがアニメーションから伝わってきて、涙が出てきてしまいました。人類の悲しい歴史がテーマとなっており、少々荒っぽい表現などが意図的に入れられていて、他の作品とは一線を画す作品になっておりますが、もしまだ観たことがない方がいたらぜひご鑑賞してみてください。

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