動画が原画になる!?新技法で描かれた「101匹わんちゃん」

1961年に公開されディズニー長編アニメーション第17作目にあたる「101匹わんちゃん(One Hundred and One Dalmatians)」。101匹わんちゃんの原作の解説から101匹わんちゃんの製作秘話に迫ります。制作費がかけれない状況で101匹のわんちゃんたちを描かなければいけない手間のかかる作品をディズニーはどう完成させたのでしょうか?

101匹わんちゃんの原作は?

101匹わんちゃんの原作はイギリスの作家ドディ・スミスの「ダルメシアン 100と1ぴきの犬の物語」です。原作とディズニー版での違いはほとんどありません。原作とほぼ違いがないのには理由があるようです。

  • 原作が新しく、ストーリーの完成度も高い
  • 101匹わんちゃんの原作は1956年出版で、これまでディズニーが原作としてきた作品と異なり、原作出版から公開までわずか5年しか経っていません。そのため、現代の観客に向けて原作を変更する必要性があまり生じませんでした。また、101匹わんちゃんを知らず原作を読んだ方も101匹わんちゃんを知ってから原作を読んだ方からも原作の評価が非常に高く、元々かなり完成されたストーリーだったことが伺えます。

  • 原作者が存命で原作者の意思が尊重された
  • メリーポピンズなどもそうですが、原作者が存命の場合、原作者の意思が尊重されることも多いため、原作者と連携をよくとって作品の製作にあたります。そのため、原作から大きく乖離するようなストーリーにはなりにくい傾向にあります。現代でも原作を実写版などで作品化する時は原作者だけでなくファンまで意識しないと成功できないことを考えると原作者の意見が尊重されるのも納得ですね。

101匹わんちゃんで生まれた活気的な手法

「眠れる森の美女」で想定していた収益を上げることができなかった影響で101匹わんちゃんは制作費が限られていました。しかし、限られているにも関わらず、101匹わんちゃんは最大101匹のわんちゃんを何シーンも描かなければならず、製作に物凄く手間がかかる作品でした。そこで、

当時活気的だった原画からセル画への転写技術や動画を原画に転写する技術を開発しました。

当初、ウォルト・ディズニーは手間が省けるとは考えず、作品の出来が悪くなると思ったのか、この手法を取り入れることに乗り気ではなかったようですが、制作費が多く出せない現状を踏まえて、新技法の採用に踏み切ったようです。私はアニメーションの製作工程について詳しくないので、調べてみると詳しく解説してあるサイトを見つけたので、ご参考までに引用させていただきました

https://howto.clip-studio.com/library/page/view/retasstudio_ann_00_001

101匹わんちゃんで引退、伝説のアニメーター

101匹わんちゃんのあるキャラクター描くことを最後に引退を決意した伝説のアニメーターがいます。

ナイン・オールドメンバーと呼ばれるディズニーのアニメーションに大きな影響を与えた9人の内の一人「マーク・デイヴィス」

です。マーク・デイヴィスは「シンデレラ」「ティンカー・ベル」「オーロラ姫」「マレフィセント」というディズニーには欠かせない女性のキャラクターをこれまでに描いてきました。このキャラクターの名前を聞くだけで、いかにディズニーにとって欠かせないアニメーターかはお分かりいただけると思います。そして、彼は最後に「クルエラ・デ・ビル」を担当しました。彼は引退後アニメーターとしての活動からは身を引きましたが、パークのアトラクションのコンセプトイメージの作成などに奔走しました。

まとめ

伝説のアニメーター「マーク・デイヴィス」の引退作品となり、今後のアニメーション界に大きな影響を与える技法で生まれた「101匹わんちゃん」。この作品を境にディズニーアニメーションは大きく変わっていくことになります。伝説のアニメーターの最後、ディズニーの一時代の終焉、そんな潮目の大作「101匹わんちゃん」をぜひみなさんもご鑑賞してみてください。

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