ディズニーが求めた芸術性の高い作品 ファンタジア

みなさんは「ファンタジア」をご存知ですか?知らないという方も多いのではないでしょうか。ただ、「魔法使いの弟子」とか「魔法の帽子を被ったミッキー」と言うと知っているという人は一気に増えると思います。実はこれらは元々ファンタジアの作品で登場したものでした。ディズニーランドのミッキーのフィルハーマジックでドナルドが触ってしまい大変なことになったあの帽子やドナルドが水をかけられた歩く箒もファンタジアで登場します。このようにファンタジアは今のディズニーに大きな影響を与えているのですが、意外に知られていないことがあるので、今回はおさらいとしてファンタジアについてまとめてみました。私も小さいころに家にビデオがあり、2,3回見たことがあるだけでうろ覚え状態です。

ファンタジアの概要

ファンタジアはキノピオに次ぐディズニー長編アニメーション3作目で、キノピオの発表と同年の1940年に公開されました。本作品は「くるみ割人形」や「魔法使いの弟子」など計8曲のクラシック音楽に合わせてアニメーションが描かれる音楽をテーマとした作品となっており、世界で初めてステレオで上映された映画となります。作中にはオーケストラ及びそれを率いる指揮者の実写映像にミッキーが登場し、指揮者のストコフスキーと握手する場面もあり、ディズニー映画でシルエットではありますが、本物の「人」が登場する作品はこれが初となります。この作品は100人を超えるオーケストラ、1000人を超えるスタッフが製作に関わっており、当時としては規格外の製作費用がかかっております。また、当時ステレオ映画を公開できる映画館が少なく、公開当初は赤字となっていました。ただ、ウォルト・ディズニーは「これは私が死んでからもずっと楽しんでもらえる作品だ」と思い入れがあることをインタビューで答えているだけあり、公開から30年後の1970年代に赤字を脱却しました。

ファンタジアで登場するキャラクター

ファンタジアにはディズニーにとって重要となるキャラクターが多数登場しており、ファンタジア以降のディズニーの作品やテーマパークのイベントやアトラクションにも多く登場します。

・魔法使いの弟子 ミッキー 

ディズニーランドのフィルハーマジックやディズニーシーのファンタズミックなどに登場するミッキー、ミッキー言えばこのミッキーが一番人気なんではないでしょうか。魔法は使えるけど、ちょっとおっちょこちょいなところがとても可愛らしいですよね。

・イェン・シッド(yen sid)

最近、ツムツムで登場し、若い人たちにも認知されるようになったミッキーの魔法のお師匠さんです。名前は、Disneyを逆から綴った「yen sid」となっております。作中ではとても怖い印象のキャラクターですが、ディズニーの別の作品では怖いというよりは頼れる魔法使いのおじいさんというイメージが強いキャラクターとなっています。

・チェルナボーグ

ファンタジアで演奏されている「禿山の一夜」にて登場するキャラクターです。名前は神話から取られているようで、スラヴ神話で死神と語られているそうです。小さい頃にファンタジアを見た時は音楽とあいまって非常に怖がっていたということを今でも覚えています。

ファンタジアが生まれるまで

ウォルト・ディズニーはミッキーを世に生み出して以降、ミッキーが主役のコミカルな作品を作り出す一方、芸術的な作品の製作を目的とした「シリー・シンフォニー (Silly Symphony)」というシリーズを作成していた時期がありました。このシリー・シンフォニーシリーズは、ドナルドが初登場する「かしこいメンドリ」や「3匹のこぶた」など有名な作品が多く生まれていて、本シリーズで芸術性を高めるチャレンジを繰り返していました。その流れを継いで誕生したのがファンタジアとなり、ウォルト・ディズニーが求めた芸術性の高い作品の集大成となりました。この作品が商業的に成功、つまり、世間に受け入れられたのはウォルト・ディズニーの死後数年たった後ということで、ウォルト・ディズニーにとって自信作だっただけに心残りになってしまったかもしれませんね。

まとめ

ディズニーの作品の中では異質で非常に芸術性の高い「ファンタジア」。ウォルト・ディズニーが永い間楽しんでもらえると自負した通り、現在のディズニーに大きく影響を与えた作品となりました。そのため、今回紹介したキャラクター以外にもディズニーパーク等で実はファンタジアの作品のキャラクターということが多々あるので、まだ見たことない人も見たことはあるけど久しく見ていないという方はぜひご鑑賞ください。

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