ディズニー長編映画の歴史をダイジェストで紹介!

ウォルト・ディズニーとミッキー

「白雪姫」から始まったディズニー長編映画ですが、ずっと輝かしい時代が続いてきた訳ではありません。むしろ、ディズニーの作品が評価されず、倒産する危機を何度も乗り越えて今に至っています。そんなディズニー長編映画を大きく5つの時代に分けてダイジェストにしてみました。

白雪姫の大成功に苦しんだ駆け出しの時代

短編アニメーションで知名度を上げていたディズニーが初めて公開した「白雪姫」は、世界中のアニメーターたちに大きな影響を与えた大ヒット作となりました。しかし、この大成功がディズニーを苦しめることになりました。現在でも長編アニメーションで「千と千尋の神隠し」や「君の名は」などを差し置いて史上最高の作品と評価されている「ピノキオ」や同様に評価が高い「ファンタジア」を当時としてはとてつもない製作費をかけて生み出しましたが、世間は「白雪姫」のような物語が忘れられず、期待していた作品と異なる作品を受け入れられなかったようです。このため、莫大の費用をかけたにもかかわらず、それに見合う興行収入を達成することができず、倒産の危機に陥りました。しかし、動物をテーマにした「ダンボ」と「バンビ」がヒットし、なんとか倒産の危機を脱することができました。

戦争の影響を受け停滞した時代

この時代は戦争が過酷になり、アニメーターたちを連れてラテン・アメリカを巡っていました。そのため、「ラテン・アメリカの旅」から「メイク・マイン・ミュージック」までラテン・アメリカがテーマとなる作品となっており、この作品で人気が高い「ホセ・キャリオカ」や「パンチート」など陽気なキャラクターたちが誕生しました。しかし、その影響は戦後まで続き「ラテン・アメリカの旅」から「イカボードとトード氏」までは満足に映画を製作することができず、この時期の作品は全てディズニー映画には珍しいオムニバスという短い複数の物語や作品を1作品にまとめた形式の作品となっています。

まさにシンデレラストーリー、これまでの努力が華開く時代

この時代の作品を見ればお分かりいただけるととおり、ディズニーの大作が続々と誕生した時代です。その背景には、これまでの苦しい時代を経験し、ディズニーを支えてきた伝説のアニメーター「ナイン・オールドメン」たちの影響が大きく、お互い競い合ってこの当時では追随を許さない圧倒的なクオリティで作品を生み出されました。また、ウォルト・ディズニーが映画製作に本格的に関わった最後の時代で、これ以降、ウォルトが亡くなるまで、ディズニーランドを作ることに奔走していきます。

ウォルトという求心力を失った暗黒時代

この時代はウォルト・ディズニーが映画製作に関わらなくなっただけでなく、急逝してしまい迷走した時代でもあります。というのも、これまで製作する映画は全てウォルト・ディズニーが決めていました。逆に、「ロビン・フッド」などのようにウォルトが絶対に作らないと作らない作品も決めていました。しかし、ウォルトが亡くなり、製作する作品の指標を失ったディズニーはウォルトが作ってはいけないと決めていた「ロビン・フッド」を作ってみたり、短編で人気があったプーさんの物語をオムニバス形式でまとめただけのものを作ってみたりと迷走していました。しかし、悪いことばかりではなく、この時代から「ジョン・ラセター」や「ティム・バートン」など次世代を担う人材が現れ始め、伝統あるディズニーで修行を積んだ時代でもありました。

苦しい時代を抜け、黄金期と呼ばれる時代

暗黒期を終わらせるため、パラマウント映画から引き抜いた「ジェフェリー・カッツェンバーグ」が迷走するディズニーを立て直し、古き良きディズニーの再来と言われる黄金期を築き上げました。作品を見てもらえればわかると思うのですが、大作が続々と誕生しました。また、これまでのディズニーらしい作品から抜け出そうと足掻いた時代でもあり、その代表作が「ポカホンタス」や「ムーラン」です。

3DCGに押されて経営危機に陥った時代

この時代から3DCGが徐々に導入され始め、ディズニーも徐々に3DCGを取り入れ始めていましたが、従来通りの製作手法である2D作品の「リロ・アンド・スティッチ」を除きヒット作が生まれず、赤字を出してしまう作品も出始めました。その結果、経営危機に陥り、天下のディズニーが無くなってしまう寸前まで追い込まれました。しかし、この時期にディズニーはピクサーを買収し、ジョン・ラセターをディズニーに迎え入れました。そして、一気に3DCGの製作に流れると思いきや「アニメーション映画で大事なのは、3DCGでリアルであることではなく、ディズニーがこれまで培ってきた人を惹きつけるストーリー・アニメーション・音楽が大切なのであって、3Dであることが大切なのではない」とあえて2Dで作品を製作することでディズニーのスタッフたちに本当に追い求めるべきものを指し示しました。

黄金期を超えたディズニーがアニメーション業界を席巻する時代

ジョン・ラセターが映画の企画立案から本格的に参画しただけでなく、ディズニーは3DCGをより高次元の作品にするために次々とコンピューターグラフィックシステムを生み出していきました。そのシステムは我々が想像もできない規模のシステムで、学術的な用途で利用されるスーパーコンピューターに劣らないレベルのスーパーコンピューターを駆使し、他者の追随を許さないリアルなだけでない幻想的なCG技法を確立しました。例えば、塔の上のラプンチェルでは「髪」、アナと雪の女王では「雪」、ベイマックスでは「光」、モアナと伝説の海では「水」に特化したシステムを生み出しました。こうして生み出されたディズニーの作品はどれもが超大ヒット作で映画レビューでもかつてない高得点を叩き出しています。これから「シュガー・ラッシュ:オンライン」が公開されますが、すでに公開されているアメリカでは高評価を得ていて、まだまだワクワク・ドキドキさせてくれる作品の誕生を期待できる時代は続きます。

 

あとがき

ディズニー長編映画の歴史をダイジェストにまとめてみたましたが、みなさんいかがでしたでしょうか。最近はディズニーはヒット作が多く、ディズニーに苦労した時代があったなんて知らない人も多いと思いますが、ディズニーは誕生した当初から何度も潰れそうになって、それでも夢を与え続けるということを諦めずに世に作品を生み出してきました。夢を見るのは簡単ではなく、ズートピアでも現実はおとぎ話のように上手くいかないというセリフが出てきていますが、同時に、努力を続けていれば、いつか夢は叶うというメッセージも伝えてくれています。みなさんも大変なことがたくさん起きていると思いますが、諦めることなく、自分を信じて、やりたいことをやっていきましょう。

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