損切り下手な人のための正しい損切りのルール解説!|株式投資情報局

ロスカット

投資で勝つためには「損切り」が重要と至るところで主張されていますが、そうは言えども損切りできない人や損切り貧乏になっている人が後を絶ちません。
その背景には、損切りの正しい理解が欠如しているため、損切りに踏み切れなかったり、損切りのルール設定に失敗している傾向があります。
そこで、今回は、損切りの正しい意味とルールの設定方法を考察します。

損切りとは・・・?

「損切り」と言うと「含み損は-N%、含み益は(N+1)%」のような感情の余地を挟まない機械的なルールが理想と教えられている人もいると思いますが、ここで思考停止してしまいこのルールに抵抗感を覚えて損切りできない人やとりあえずのルールで損切りしてしまい損切り貧乏となってしまう人が多いと思われます。

しかし、損切りとは、社会情勢、市場状況、投資のスタンスなどにより設定すべきルールが全く異なります。そのため、損切りの意味を正しく理解し、その時折の状況と自身の投資スタンスにあった損切りルールを設定する必要があります。

私が考える限り、損切りには大きく分けて3種類の損切りがあり、この種類に応じて損切りのルールを切り替えるべきだと思います。

損切りの分類

下記が損切りの分類となります。

大事故を防ぐための損切り

リーマンショックのように中長期的に何十パーセントも株価に影響を与えうる予測していない事態が発生した場合などに大事故を防ぐために行う損切り。

機会損失を防ぐための損切り

保有資産の大部分を突っ込んでしまった株式が予想に反して株価が推移してしまい、(定かではないが)長期的には回復見込みがあるが、短中期的での回復が望めない場合に、機会損失を防ぐため(短中期で得られうる利益を優先)に行う損切り。

傷口拡大を防ぐための損切り

購入時の分析不足や地合いの急変などにより、今後の回復を見込める要素がない場合に、傷口拡大を防ぐための損切り。(機会損失を防ぐための損切りでもあります。)

以上が、損切りを行う理由により損切りを分類した結果になります。この分類により損切りのルールが大きく変わってきます。

損切りの分類に応じた損切りルール

それでは、損切りの分類に応じた損切りのルールを解説していきます。

大事故を防ぐための損切り

この分類の場合、どこまで含み損になったらという判断ではなく、即損切りをしましょう。

リーマンショックの時は全容が掴めず、上がって下がってを長期間繰り返して数十パーセント下落しており、一瞬上がるタイミングがあるがために、損切りの決断が遅れていく人が続出したようですので、規模は別にして明らかに市場へのインパクトの大きさが他の事象とは違うニュースが出た場合は、きっぱり損切りをしましょう。
(リーマンショックの時に大損失を被った人がユニクロ(ファーストリテーリング)の株保有で救われたという話もあり、奇跡的に助かる場合もあるかもしれませんが、非常に稀なことなので、やっぱり損切りが適切だと思います。)

機会損失を防ぐための損切り

保有資産の大部分を突っ込んだ株式が裏目に出る場合は、回復する見込みに自信がある方が多いと思いますが(自信がないのに保有資産のほとんどが含み損を抱えるというのは投資手法そのものに問題があると思われます)、その回復時期が見込めない場合は、半分だけ即損切りし、当座は損切りにより生まれた余剰資産で取引を行っていくのが良いと思います。

ただし、すでに10%以上含み損を抱えている場合は、回復する見込みが疑わしいので、その点ご注意ください。

なお、長期での保有はリスクが高いので、損切りしていない分については定期的に再評価を行い監視していきましょう。

傷口拡大を防ぐための損切り

株式の購入後、分析しきれなかった事象や株価に影響を与える事象が出てくるのは株式取引を行っている以上、必ず発生します。
この事後に発覚した事象を考慮すると含み損回復の望みが低いと判断される場合、投資資金に対する株式保有額の比率に応じて、3~8%程度の損切りラインを設定しましょう。

投資資金に対して保有額が少なければ、大けがはしないと思うので、8%など余裕をみても良いと思います。逆に、投資資金に対して保有額が大きければ、3%など損失の影響を抑えた方が良いです。

ポイント
損切りとは、大事故を防ぐため、機会損失を防ぐため、傷口拡大を防ぐための処置である。

あとがき

株式というのはランダムウォークを前提としていて不確実性を持っているため、多くの人は、損切りする理由や株式の性質など度外視した画一的な損切り手法ではどうしても抵抗感が生まれてしまいます。

そのため、しっかりと損切りを行う理由やその状況に応じた適切な損切りルールを確立していく必要があります。

今回私が考えた損切りルールは、あくまで私が納得して損切りできる理由(言い訳)を整理しただけですので、みなさんもこんな感じで自分なりの納得の行く損切りルールを確立してみてください。
(少なくとも、一律「含み損は-N%、含み益は(N+1)%」は横暴だと思います。)

ちなみに、私は損切りライン(収益確定ライン)の設定にボリンジャーバンドを使ったりもします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です