ビジネスモデルとは?ビジネスモデルから読み取るべき情報

ビジネスの図式化

ビジネスの仕組みを簡便な図式でモデル化した「ビジネスモデル」は、ビジネスを生み出したい人にとっては必須とも言えるビジネスツールです。ただし、従来のビジネスモデルは複雑なビジネスの仕組みを簡便している弊害も抱えていると「ビジネスモデル 2.0」を著した近藤哲郎さんは指摘しています。本記事では、その弊害を踏まえて、ビジネスモデルから読み取るべき情報について解説していきます。

ビジネスモデルとは?

ビジネスモデルとは、1990年代後半に米国の数学者が提唱した、ビジネスの構造への理解を促進するためにビジネスの構造を簡便な図式で表記したものです。

ビジネスモデルを構成する要素としては主に3つの要素が挙げられます。

  • ステークホルダー
  • 顧客、事業主、仕入先、物流業者等の企業・個人

  • チャネル
  • 店舗やアプリなどビジネスの価値を生む場所

  • フロー
  • ビジネスを構成する主要な資本(モノ・カネ・ヒト・情報等)の流れ

この3つの要素を用いて八百屋さんを表現したのが下記の図となります。

ビジネスモデル

ただ、ビジネスモデルには注意点があり、複雑な現実を簡便な図式に落とし込めるため、そのビジネスにとって重要な要素が抜け落ちているかもしれません。

例えば、上記の八百屋さんの例では、実は農場こそがこのビジネスを成り立たせる価値を潜在させているかもしれません。

ビジネスモデルから読み取るべき情報

情報を読み取る

「ビジネスモデルとは?」で記載させていただいた通り、ビジネスモデルはステークホルダー、チャネル、フローの情報だけでも新規性などを理解することができるのですが、それだけで満足してしまうと本来そのビジネスの核となるファクターや過程を読み落としてしまう場合があります。

そのため、ビジネスモデルはビジネスの特徴や概要を端的に理解できるだけに過ぎないということに注意する必要があり、その背景に潜むビジネスの本質を掴む手がかりという位置づけ程度という認識を持つことが大切です。ビジネスの本質を掴むことなく、ビジネスモデルを単に模倣しようとするだけではビジネスを軌道に乗せるのは厳しいと思われます。

ビジネスの本質を掴む際の観点としては、成功への鍵(社会要請やなにかしらのトレンドに乗っているか等、ビジネスを軌道に乗せるのを促進する要因)や成功への壁(提携する企業との関係性の構築や資金調達の難易度が高そう等、ビジネスを軌道に乗せるのを阻む要因)などがあります。

また、成功への鍵と成功への壁などビジネス成功への重要なファクターが見えてきたら、そのビジネスはそのファクターを獲得・克服するために、どのような過程を踏んだのかを確認していく必要があります。そのような積み重ねを経て、ようやくビジネスモデルの模倣ないし変革が可能となります。

最近のビジネスモデルのトレンド

ここ最近のビジネスモデルには、(もちろん例外的なものもありますが)共通的なトレンドが存在しています。ここでは主要なものをご紹介します。

  • 余剰なスペース(時空間)を活用する
  • 開店前のレストランを簡易的なカフェとして活用する。倉庫の空きスペースや個人宅の空きスペースを人に貸し出す。著名人の空き時間をチケット制で売り出す。駐車場の上層にコンビニを建造する。等、とにかく余剰なスペースを有効的に活用するビジネスモデルが続々と誕生しています。

    例) Minikura、MonooQ、Spacious 等

  • スペースをシェアする
  • 空きスペースを活用するだけでなく、キッチンや移動費用など場所や費用をシェアするということで価値を生むビジネスモデルも増えています。

    例) 8K、notteco 等

  • 社会問題を解決する
  • 地方自治体、CSRに取り組み企業やクラウドファウンディング等からの支援を受ける形で社会的な課題に取り組むソーシャルビジネスと呼ばれるビジネスモデルが徐々に増えて生きています。

    例)ビッグイシュー日本、AsMama 等

あとがき

ビジネスモデルなど簡略化された図式で表現されると視覚的な理解が促進され、ロジカルな思考をおざなりにしてしまうデメリットがあります。そのため、ビジネスモデルを理解したつもりで企画書を練り上げたり、起業に踏み出してしまう人がいます。

行動力があることはいいことですが、やはりロジックの力なくして安定して成功を納めるのが難しいのがビジネスの世界です。

私は社会人になったばかりの時、全くロジカルな思考ができず、ビジネスモデルを理解したつもりになっていましたが、経験を経ていくうちにその理解がどれほど甘いものだったかを今更ながらに痛感しています。

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